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「だからお願い! 今すぐ挿入して!」
そしてとんでもない事を言いはじめる。
「はぁあっ?!」
ぎょっと目を剥く俺の前で、ベルフレイアはいそいそと両膝を立てた。
「さぁ、カモンっ!」
そう言って、立てた膝をぱかりと開く。
更にわずかに腰を上げて、受け入れやすい態勢をとった。
「いざ往かん、めくるめく官能の世界へ!」
それは見事なM字開脚だった。
「アホかぁああああ~っ!!」
俺の絶叫とぶおんと言う不吉な音が重なる。
はっと周囲に目を向けると、エネルギーを充填し終えたらしい石像達が視界に映った。
「時間がないわ! 躊躇いは捨てて!」
「いや、しかし……!」
「お願いっ! 先っぽだけでもいいからぁっ!」
「いや、しかしぃいいい!!」
コオオオという白熱した音と光が溢れ出し、それらのものに石像達が塗り潰されて行く。
それが一点に集中したかと思うと、一斉に射出された。
カッ!
視界が白一色に染まる。
その瞬間。
素早く身を起こしたベルフレイアが、俺の上に覆いかぶさって来た。
華奢な体をめいいっぱい使って、素早く俺を抱え込む。
こんな状況で勃つかよ!
横殴りの暴風と熱に翻弄されながら、霞みかがった頭の中で言い訳をした。
全身が圧に負けて、地面にめりこまんばかりに重くなる。
かと思うと真下で火山が噴火したかと思うような、浮遊感を覚えた。
あ、死んだ。
真っ白になった思考で、ぽつりとこぼす。
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