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当時視聴者だったころはただ冒険の曲かなとばかり思っていましたが久々に聞いてみるかと思い歌詞を見てみるとそこには大きく異なる内容が描かれていました。
夜鷹、此処では鳥の名前ではありません。「ロッキードF-117ナイトホーク」、世界最初のステルス機です。夜鷹とはこの存在の事でした。ざっくり此の機体を説明するのであれば、戦闘機の象徴である「F」の文字を関してますが実際は爆撃機であり、最高速もアフターバーナー(燃料を燃焼部に吹きかけ加速させる装置)がないので音速に到達することもありません。また機体の一部が木製だった、と言う話もあったりします。
そしてこの歌詞に描かれていたのは世界最大の民族紛争に端を発するコソボ紛争において撃墜された此の戦闘爆撃機のパイロットの心情だったのです。
一番では基地を出撃し、目標である名も知らない街へ向かい、爆撃し、悠然と勝利の旋回をし、地上では炎や血が流れているのを見ないようにした。
二番は捉え方が異なります。一つは基地に戻り、仲間たちが花火などを上げて祝福しているのを自分はそれが受け入れられず、怒りに震えていた。もう一つは帰路に就く際、登りゆく朝日を目の前に対空砲火や地対空ミサイルに撃墜されてしまう。打ち上げられたそれらが自分への憎しみとして刺さったように。
最後はこんな砂漠の中であのような光景を見るなら戦争なんかしなければよい。
そんな感じで終わっています。
この曲だけが唯一蒼空の巴御前にあうなと思っています。
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