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ですが巴御前を敢えて軟派にしたのには経緯があります。
巴御前は自分の中では最後の作品という位置づけになっています。何の最後かというと『戦闘機+女子』という一連の流れの最後の作品という事です。中学生時代、友達に影響されて少々ばかりアニメに走った時期があります。その際そいつを誘って『現代の戦闘機+女子』の作品、『第二次世界大戦の戦闘機+女子』といった具合に小説を書いていたのですが、中学卒業後バラバラになり、互いに連絡を取らない間に最後は向こうから絶縁状を叩きつけられるという終わり方で未完に終わりました。
この時のキャラの設定が今まで書いていた自分の軍事物の作品とは大きくベクトルの違うキャラ達で自分の中では大分新鮮でした。所謂『軍事っ気のない十代の若者』です。巴御前の十代のメインメンバーはそのキャラ達に大きく影響されました。その為もあってか巴御前って軍事を全く知らなかった人が結構長い間読んでくれているんですよね。それ以前の私の書く軍事物のキャラと言えば羽鳥艦長だとか北野大尉だとかのような「ニヒル系」とか「渋い」と言ったキャラが多かったです。其れを主人公に据えるとその他諸々の軍事小説みたいな扱いで見向きされなかったかもしれないです。
そういう思い入れもありまして。この作品群の最後として自分一人で完成させようと頑張っています。
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