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「はい。おはようございます~」
間延びした声で挨拶する見た目30代のオヤジ。
「渚くん私はオヤジじゃないんだよ~」
ナチュラルに心を読むな!!
「では今日の予定は……」
オヤジ……改め支店長が朝礼を進めるが俺にとってはどうでもいい。
なぜなら俺はバイトだから……
俺は渚。名字は理由があって今は名乗っていない。歳は17で現役の高校生だが今日は土曜日で学校が休みだから朝からバイトに入った。
別にやる気がないわけではない。
退屈な日々でもない。どちらかと言うと毎日刺激がありすぎてお腹一杯だ。
理由がこのバイト。やはり求人はきちんと確認すべきだった。
時給2500円
週2、3日でOK。交通費出ます。
特記―妖怪に詳しく心臓が強い人。
最後の一文を無視しなければよかった……
「では今日も一日よろしくね~」
どうやら朝礼が終わったようだ。
「今日も一日妖怪の為に働こう~」
そうここは妖怪の為の仲介屋だ。
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