第1章

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なんだか息苦しくて目が覚めた ほとんど意識のないまま、枕の横にあるクーラーのリモコンに手を伸ばす。 ピッという機械音のあと、冷たい風が私を撫でて、反射的に布団をかぶった。 ベッドのしたに落ちてしまった携帯を広い、充電器のコードが絡まっていることに少しイライラする。 13時37分。 布団をどかして、上半身を起こす。 高校三年の夏休みに入って三日目、また今日もこんな時間だと肩を落として、クーラーはつけたままで風呂場に向かった。
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