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タクシーを捕まえた後は、すぐさま港まで向かった。大した距離では無かったが、大回りするため倍の時間を要した。
時間に余裕が有った訳では無かった為、港の景色を楽しむ間もなく入り口で降り立つと。
「ありがとうございます」
お礼を言いつつ、タクシーを見送りすぐさまカウンターに並んだ。
インターネットで事前予約をしていた為、他の乗客の手続きを横目にすんなりと入る事が出来た。
フェリー自体はすぐさま来たが、出航準備がある様で一時間ほどの余裕が出来、初めての船旅に少しだけワクワクしていた。
手紙が来てから二か月余りが過ぎていた。すぐにでも行こうかとは思ったが、向こうにも都合がある。
そして、私達も仕事の折り合いが有った為すぐには動けなかった。
「そう言えばお土産買った方がいいかも」
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