第1章

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自分が見える。 俺のベッドを中心として夜番の介護士さん達や、救急車も呼ばれて大慌てだった。 俺は死んだようだ。 何故俺の自我がある。 その時、光が舞い降りた。 目を刺す光のシャワーが辺りを包む。 気づくと、緑の香りが辺りを支配している。 土の階段がこぼごぼ出来あがる。 田や牛等が様々な臭いを纏って出来上がって来た。 何処かしらから、小鳥達の囀りも鶏の鳴き声も煩くなってゆく。 やがて全ての感覚が死滅してゆく。 そして、光が溢れるこの世界が生まれた。 吾は世界に成ったらしい。 様々な吾らと同じ時空間を管理する役割分担の一神に成った。 吾は出来ないの世界を支える為に在る。 ―完―
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