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自分が見える。
俺のベッドを中心として夜番の介護士さん達や、救急車も呼ばれて大慌てだった。
俺は死んだようだ。
何故俺の自我がある。
その時、光が舞い降りた。
目を刺す光のシャワーが辺りを包む。
気づくと、緑の香りが辺りを支配している。
土の階段がこぼごぼ出来あがる。
田や牛等が様々な臭いを纏って出来上がって来た。
何処かしらから、小鳥達の囀りも鶏の鳴き声も煩くなってゆく。
やがて全ての感覚が死滅してゆく。
そして、光が溢れるこの世界が生まれた。
吾は世界に成ったらしい。
様々な吾らと同じ時空間を管理する役割分担の一神に成った。
吾は出来ないの世界を支える為に在る。
―完―
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