第1章

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瑠金の持つ花火が次第に光を失い、舞もフィニッシュを迎える― 最後に再び宙返りをして、着地と同時に花火は終わった― 「瑠金さん!凄い!素敵だったよ!見せてくれて、ありがとう!」 「まっ、なかなかやるじゃんか」 観客である二人は瑠金に拍手を贈った。 ウサコは興奮しながら、劉虎も口ではああは言っているがまんざらでもなさそうだ。 「へへ!うし!その反応なら、イケそうだな」 瑠金はニヤリと笑みを浮かべて満足げに頷くと、終わった花火をバケツの水につけて、新しい花火を数本手にした。 再び練習するのかと思ったが、一本をウサコに手渡し、もう一本を劉虎に投げて渡す。 「今度は皆で花火して遊ぼうぜ!」 瑠金の言葉にウサコは顔を輝かせて頷いた。 「うん!私も瑠金さんみたいに踊りたい!」 「おっ!いいじゃん!やろうぜ」 「あっ!おい!」 危ないだろ!っと止めようとした劉虎だが、ウサコと瑠金はさっさと花火に火を付けてヤル気満々だ。 「ったく!…」 「お兄ちゃんも早く!早く!」 「やんないのか~?」 だが、楽しそうに舞うウサコと瑠金を見て、劉虎も黙っていられない。 「~~俺もやる!」 結局、劉虎も混じって夏の夜の花火を満喫したのでした― ちなみに良い子の皆さんは真似しちゃ駄目ですよ。 ~おわり~
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