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劉虎に声をかけたのは金魚型のセリアン瑠金だった。
瑠金は両肩には箱をそれぞれ担ぎ上げ、さらに腕には紙袋をいくつもぶら下げている。
「おっ!瑠金じゃん。随分いっぱい荷物を持ってるな」
劉虎はウサコを肩から降ろすと瑠金を見て言った。
「ああ。これ全部、花火なんだ。これ使って新しい曲芸の練習しようと思ってさ」
瑠金はニヤリッと笑う。
「ところで、その娘は?」
瑠金は劉虎の隣のウサコに目を移す。
「ああ、こいつは俺の妹で…」
「初めまして。ウサコです!」
ウサコはにこりと微笑むと瑠金にお辞儀をした。
「へぇ~。劉虎の妹か。俺は瑠金。よろしくな!」
「よろしくお願いします!」
初対面だからだろう、きちんと敬語なウサコに瑠金はニッと微笑む。
「そんな、堅苦しくなくていいよ。普通にしてくれればさ。その方が話しやすいし」
「うん!ありがとう。じゃあ、改めてよろしくね」
明るい性格の瑠金の親しみやすさに、ウサコもすぐに打ち解ける。
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