序章

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彼女の名前は  クサカベ アキラ 【日下部 光】 動植物と心を交わし会話をする能力を持っていた。 それが“普通”じゃない事は認識している。人間は異質な物を嫌う。彼女は幼少時この能力が原因でいじめにあう。 人とは違う“特別”なんだとその時に気付いた。 そしてそれはまた彼女は世界で“孤独”であると言う事の証明でもあった。 それからは出来るだけ人とは当たり触りないように接した。 「人間は面倒くさいな~ニャー次郎~」 ニャー次郎と呼ばれた猫は面倒臭そうにあくびをする。 (俺に構うお前も面倒くさい女だにゃ~) 「なんだとー!!」 (ゲ!そうだこいつ言葉がわかるにゃ!)
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