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俺、御守 叢雲は歩いていた。
少し歩く速度を早め、目的地に向かっている。
目的地の名は談話室3。
高級な革で作られた、体が良い具合に沈み込む柔らかさのソファー。ガラスのテーブルには指紋やくすみ一つ無いほどに磨かれている。
備品の一つ一つにも丁寧に厳選されたこだわりの一品を使われた、別世界言わば高級部屋だ。
主に此処、国立 丞央学園に関わる大臣クラスの来賓を招いて、将来設計や予算の問題等の真面目な会談が行われるのに使用される。
当然のことながら、生徒の入室は禁止。それどころか教師すら一定の手続きを踏まなければいけない。そんな場所のハズだった。
「村上君。首尾は?」
「上々です。不法占拠者達に気付かれること無く突撃隊が談話室3に待機しています。いつでも突入可能です」
「わかった。合図があるまで待つように伝えてくれ」
俺の指示に『はいっ』と小気味好い村上君が返事をした。
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