夏の終わり

11/12
前へ
/12ページ
次へ
打球は、ぎりぎりでフェンスを超えた。 サヨナラのホームランだった。 最高のプレーをグラウンドに置いて、賢介らの夏は、ここで終わったのだった。 空を見上げたまま硬直している賢介の肩を叩いたのは、キャプテンの柴田だった。 整列しよう。 赤くなった目で、毅然と言った。 ――
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加