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一瞬判断が遅れた浩二は身体を縮める。
打球が利き手の左腕を強打した。
ボールがその場に落ちる。
その間に三塁走者がホームインする。
打者は一塁へ迫る。
サードの柴田が急いでボールを拾い、三塁を睨み付ける。
チャンスを伺っていた二塁走者は、三塁を少し回ったところで慌てて戻った。
キャプテンがエースに声を掛ける。
ナインが集まってくる。
左腕のエースは腕を抑えてうずくまっていた。
紫に腫れ上がっている。
キャプテンは監督に首を振った。
そして賢介に、救援登板が告げられた。
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