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私は、
病院にいた。
昨日ここに来て、
それから一日がたった。
「雄輔…元気かな」
ぽつりと呟く。
今まで、
雄輔を友達でしか見てなかったからか、
雄輔を想うと胸が張り裂けそうだった。
しばらくして、
病室のドアが開いた。
「美空、
調子はどうだ?」
そこにいたのは、
雄輔だった。
彼はベッドの脇にある椅子に腰を下ろした。
「大丈夫。
それより野球は?」
雄輔は、
嬉しそうに言った。
「実は今日試合があって、
勝ったんだ。
甲子園に一歩近づいたよ」
「そっか。雄輔のピッチング見たかったな…」
雄輔は笑った。
「見せてやりたかった。
きっと驚くよ」
そして二言三言話したあと、
雄輔は帰っていった。
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