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○△□年
ある国の王様は、愛しい人との約束をかなえました。
王家に双子が産まれても、許されるようになったのです。
反対していた役人たちは、余りにも鬼気迫る王様の表情に威圧され、筋の通った反論が出来なませんでした。
後に彼らはこう語ります。
『あれはまるでメデューサの様だった』
『東洋の閻魔とはまさにあの様な感じかと』
『生きた心地がしませんでした』
………と。
王様は愛しい人を自室へと招きました。
王様の部屋からは、街下を見渡せます。
賑やかで、活気に溢れた景色でした。
人々の笑い声が聞こえます。
この王様が統治していた平和な時代を、人々は王様の愛する王妃様の名前からとってこう呼びました。
『サシャ時代』
王様は、愛に溢れた賢君として人々に指示され
王妃様は少し天然のはいる王様の手綱を上手く握りました。
余談ですが
王妃様の弟君はとてもブラコンで、二人の時間をことごとく邪魔をしまくった所、ついに怒った王様と一対一の決闘まですることになったとか。
おしまい。
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