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「ゆ、勇輝……橘」
重たい口元を僅かに動かし、目の前の美女に告げた。
やっぱり、僕は夢を見ているんじゃないだろうか。
何本もある白い柱と台座に、何万円もしそうな壁画だったり置物。キレイに清掃されたフローリングや脚立を使っても届かない天井にあるシャンデリアは正に僕が憧れたファンタジーのお城だ。
「ユウキ……様ですね。ユウキ様、ユウキ様さえよろしければ私が質問等お答えしますが、何かご不明な点とかは?」
大いにありすぎます。
だけど、これは僕の夢だ。普段言えないことも思いきって聞こう。
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