はじまり?

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カチャ---------- 蓮「・・・誰もいねぇ」 自分の勘違いだと思い帰ろうとした瞬間 ?「・・・ん・・・」 ソファーの方から誰かの声が聞こえそちらの方へと振り向くと・・・ 蓮「・・・っ」 そこには見たこともない美少年が気持ち良さそうに寝ていた。 フードから出た顔はとても神秘的で蓮牙は言葉を出すこともなくただ見つめていた。 -------------------- 蓮「(どれくらいたったんだ・・・)」 あれからソファーの空きスペースに座り謎の美少年を眺めていた蓮牙は携帯を見た。 蓮「・・・トキと柚喜からの着信99件・・・」 そう言うと無言で携帯を閉じまた美少年の寝顔に目を向けた。 ?「・・・ん・・・?」 すると美少年は目を覚まし辺りを見回した。 蓮「よく寝てたな」 ?「・・・だ・・れ?」 蓮「俺は黒崎蓮牙だ」 ?「くろ・・さ・き?」 蓮「あぁ。蓮牙でいい。んでお前の名前は?」 ?「れん・・が・・」 そう言うと少年は起き上がり蓮牙の顔を見た。 ?「僕・・白松霧斗・・」 蓮「白松か・・お前なんでこんなとこにいるんだ?」 霧「霧斗でいい・・・それはこっちの台詞・・普段ここ人来ない」 蓮「歩いてたらピアノの音が聞こえたから気になって入った」 蓮牙はピアノを指差しながら言った。 霧「ピアノ・・・好きなの?」 蓮「いや・・・ただ綺麗な音色だったから・・」 そう聞くと霧斗は立ち上がってピアノの前に行き弾き始めた。 しばらく経ってから弾き終えると蓮牙の方を向き 霧「僕ピアノ好き。ピアノ・・友達・・・」 蓮「綺麗な音色だな。ピアノが友達か・・・もしかして他に友達がいないのか?」 霧「・・・コクン」 そう頷くと蓮牙は霧斗のそばに行き 蓮「じゃ、俺と友達になってくれっか?」 頭を撫でながらしゃがみ込むようにして聞いた。 霧「・・・いいの?」 蓮「あぁ。お前が嫌じゃなかったらな」 霧「嫌じゃないっっ!と、友達なるっ!」 霧斗は満面の笑みを浮かべ蓮牙を見た。 蓮「・・・ツ」 すると蓮牙は顔を赤らめ目をそらした。
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