40人が本棚に入れています
本棚に追加
ひっそりと静まる廊下を歩く1人の少年がいる。
遠くから授業をする先生の声が聞こえるので多分今は授業中だ。
だが少年はそんな事を気にも留めないでただ廊下を歩き続ける。
そして1つの扉の前にいきドアを開けた。
「・・・」
少年はピアノの前に行きそっと鍵盤の上に指を乗せメロディーを奏で始めた。
どれくらいたったのであろうか校内には生徒達の話声が聞こえる。
少年は鍵盤から指を離し静かに蓋を閉めて立ち上がり、少しだけ伸びをするとすぐ後ろにあるソファーに横になった。
それから深く被ったフード付きのパーカーをさらに深く被り寝入った。
この時は少年は何も考えていなかった・・・これから少年にとっての波乱の人生が幕開けになろうとしていたのに・・・
最初のコメントを投稿しよう!