第5章

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部活が終わって、雅樹が来た。 告白の時間に近付いてきた。 「よし、呼びに行くか。」 マジかよ…。もうそんな感じ?…や、やるしかない。 *** 「…ちょっと知亜、来てくれない?」 俺は知亜を呼び出し、雅樹は糸井を呼び出した。お互いに緊張している。 先に雅樹から告白し始めた。 「…ずっと香恵好きだった!!付き合って下さい!!」 雅樹はもちろん、糸井も真っ赤になっている。そして口を開いた。 「…はい、わ、私も雅樹くんが好きになってました…。」 オオっ!!成立した…。すげー。 次は俺か……よし!! 俺も知亜の方に向き合った。 「…知亜、俺さ初恋したんだ。…あの朝オマエの事が本当に好きになったんだ。お、俺の初恋の気持ちを受け取って欲しいんだ。」 俺は真っ赤になった。 知亜は何も言わない。しばらく沈黙の間、ようやく知亜が口を開いた。 「…たし…私も。…希飛が好きだったよ!!でも、ずっと言えなかったの…。」 知亜は目に涙を浮かべている。 そして、続けた。 「す、好きだけど…私10月に…引越しちゃうの…。」 これを聞いた俺は知亜を抱き締めた。知亜の涙が雨のように止まらない。 こんな苦しい話あるかよ…。 「…引越しても良い…。付き合おうよ。」 俺は彼女の耳元でささやいた。 「…うん」 知亜が笑顔で答えた。 俺、この笑顔好きだな…。 「-よーし!!成立したから明日、土曜日ダブルデートに行くぞ!!」 雅樹は俺たちを見回して、笑って言った。 だから、俺たちも同じく笑って返した。 「おー!!」 こうして、俺の初恋は実り正式にカップルになった。
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