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あたしはビールを飲みながら右隣の悪魔を一瞥。 はた、と目が合って (バーカ) と、動いた口。 やっぱり、わざとだ! あたしは急にこみ上げる怒りをビールと一緒に飲み込んだ。 せっかく大武先生が隣にいらっしゃるのに、あたしったらもったいない。 空のグラスを置いて大武先生に向き直った。 「ひろ…」 そこまで声が出かかった時に携帯のブルブル。 大武先生の携帯が着信を知らせるために震えていた。 「ごめんね」 こちらも見ずにスルッとお店の外に。 あたしのタイミングの悪さっていったい……… 「わははははっ」 今まで堪えていましたー、いつ笑っていいですか、耐えられませんでした。的な笑い声が容赦なく降りかかってきた。 「若、笑いすぎ…」 あたしは更にガックリ肩を落としていつの間にか出されていた二杯目を手にした。 「はぁ~」 また半分位を飲んでため息混じりの深呼吸。 「蜜、わかりやすすぎ」
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