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「……んっ」 いきなり塞がれた唇。 思いっきり見開いた眼で貴方を見た。 絡む視線と舌があたしの温度を簡単に上げる。 執拗に追いかけてくる貴方に主導権を奪われて、あたしは何故か堕ちる一方。 熱い唇がまた、深く刺さった。 スタッフなら出入り自由なこの部屋で、端から端まで追い詰められて ぶつかった処で捕獲されて 挙げ句に堕とされかけて。 お互いの視線は絡んだまんま、キスの激しさは増すばかり。 「ん、」 もし、もし今あそこの扉が開いたら、あ、いた、ら………… あたしの正常な回路は ブッツリ そこで途切れた。
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