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眼を逸らせないのはどうしてだろう。 あたしの体が応え始めた頃には いつもの意地悪を言うように眼を細めていて。 微笑(わら)ってる、の? 貴方はあたしの口内を最短にして最大限侵し かつ、余韻を残して離れた。 そして再び眼を細めてこう言う。 「お前に彼は渡さないよ?」 掴まれた腕が痛い。 膝がガクガクする。 心臓が速くなりどんどん熱が上がる。 そして、昨日の言葉を思い出す。 『俺も大武の事、好きなんだ』 そうだ、若先生は大武先生の事が好きなんだ。 だけど、 だけどさ…。 あたしも貴方も、彼、が好きなんだよね?? なのに、なんでこんな事するの。 あたしの熱を上げるような、こんな事……
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