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でも、意外だった事がひとつ。 若先生の部屋はアジア、和風寄りで。 白黒モノトーンの世界かと思っていたが、覆された感じ。 「広っ!」 リビングに入ったとたんに景色が開ける。 何畳あるんだろう そういう計算はパッとできないからわからないが、とにかく広い。 何を隠そう、リビングにあたしのアパートの部屋、たぶん丸々入っちゃうくらい広い。 「一人でお住まいですか?」 気がついた時には声に出していた。 「他に誰かいるか」 いつの間にやら着替えた若先生は、リビングから外に続くドアを開けて出て行った。 「はぁー、凄い」 ため息しかでなかった。 お医者さんってすごいんだね。 こんなとこに住む人が身近に居たとはビックリだ。 あたしは少しワクワクしてリビング、キッチンを探険していた。 キッチンには細かな調味料なんかもあったりして。 ふーん。 なんだか生々しいけど、ひっかかるのは、男?女? やっぱり気になるのはソコかぁ。 なんとなく苦笑いをする。
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