2351人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
でも、意外だった事がひとつ。
若先生の部屋はアジア、和風寄りで。
白黒モノトーンの世界かと思っていたが、覆された感じ。
「広っ!」
リビングに入ったとたんに景色が開ける。
何畳あるんだろう
そういう計算はパッとできないからわからないが、とにかく広い。
何を隠そう、リビングにあたしのアパートの部屋、たぶん丸々入っちゃうくらい広い。
「一人でお住まいですか?」
気がついた時には声に出していた。
「他に誰かいるか」
いつの間にやら着替えた若先生は、リビングから外に続くドアを開けて出て行った。
「はぁー、凄い」
ため息しかでなかった。
お医者さんってすごいんだね。
こんなとこに住む人が身近に居たとはビックリだ。
あたしは少しワクワクしてリビング、キッチンを探険していた。
キッチンには細かな調味料なんかもあったりして。
ふーん。
なんだか生々しいけど、ひっかかるのは、男?女?
やっぱり気になるのはソコかぁ。
なんとなく苦笑いをする。
最初のコメントを投稿しよう!