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暫くして、頭を拭きながらリビングに戻ってきた若先生。
あ、お風呂入ってたのね。
お客様を野放しで。
あたしは客じゃなかったか。
チラリと見ると、全くこっちの事は気にも留めず。
そっちがその気ならと。
「若先生、あたしやっぱり帰ります。先生の彼女?彼氏になんとなく、悪い気が…」
手っ取り早く荷物を掴んでみる。
「ここには連れて来ねぇよ」
はい、おしまいー。
ってゆーか誰か会話を続けてくれる方、探してます!
「じゃあいったいどこに連れ込んでるんですか」
おぉ、大胆な質問だった。
純粋に気になる。
でも、この流れだと、聞きたい事聞けちゃいそうなんだけどな。
「若先生は彼氏がいるんですか?」
勢いにのったあたしは核心に迫る。
だけど、若先生はいたって普通に切り返す。
「いるけど、何?」
診察室にいる時のようにニコッと微笑みながら。
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