5/36
前へ
/36ページ
次へ
容赦なくこじ開けられる唇。 若先生は戸惑う事なく侵入してくる。 奥の奥まで侵食されて、あたしに逃げ場はなかった。 掴まれた右腕が熱くて。 頭の中はジンジンして 離れそうで離れない唇 深く深い、キス。 「っんっ」 本当に、 この人は、 女の人とは、 無理なんだろうか…。 「も、……!」 「やめ、……」 もう、やめて。 たったの一言さえ、言えない。 言いたくないのかもしれない だから、言えないフリをしてるのかも。 でも。 あたしが、好きなヒト、を好きな彼 確かそうでしたよね? なら、どうして? キスなんかするの。 優しいキスも、 熱いキスも、 心臓に悪いんですけど。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2357人が本棚に入れています
本棚に追加