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でも、きっと若先生にはそんな事はどうでもいいはず。
あたしは?
それを知られてどうでもいいかって思える?
できれば知られたくない。
…ですよね。
あ、大武先生の事は?
人生最大のモテ期到来中のあたしにとって大武先生の事が最優先なはず。
――――はず、なのに。
直ぐ様飛び込めないのはナゼだ。
ナゼ、なんて問わなくてもハッキリしてる。
自然と視線が軽やかに走る後ろ姿を捕らえて離さない。
でも彼は、女は無理、なんだよなぁ。
女は無理なのに、どうして…
そこで自問するのはやめた。
さっきのセリフがまた頭の中をリピートし出す。
やけに現実味を帯びてきて、脳内にホルモンが流れ出す。
こんなんじゃ前置きしてるみたいなもんじゃない!
そりゃあ暫く浮いた話も彼氏もなく過ごしてきたけど、あたしだって理性の一つや二つくらいある。
「ダメだなぁ」
軽く呟いて煩悩を追い払った。
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