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「意味あんだろ、見たくねーんだったら意味ねぇんじゃね?」 ガーン! という効果音がピッタリのこの場面。 開いた口が塞がりません。 「も、元はと言えば若先生がこんなわっけわかんないメール送らせる?いやいや、送らせられる環境にいたりすんのが悪いんでしょーが!」 あたしは携帯を取りだし、今朝見たブルーなメールを開いて若先生の目の前につき出す。 その前に、着信が5件くらいあった事に気がついて少しトーンダウンしたあたしの反抗。 ジム出るまでは無かったし…。 と、ささやかな抵抗。 「は?」 若先生は訳が分かっていないご様子で。 「まだ夜も明けきっていない時間に届き、非常に迷惑でしたが」 あたしは鬼の首を取ったつもりの勢いで更に続ける。 「へぇ」 若先生の顔を見てドキドキと心臓が跳ねた。 携帯ごと手を捕まれて、再度間が詰められる。 「それでやけ酒? かわいいとこあるねぇ」 唇の端をクッとあげて。 捕まれた手は痛いくらいの拘束。
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