6/38
2258人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
色艶を全開にした若先生の言う事は絶対。 「ほら、早く捲って」 鏡ごしに視られて もう、心臓がも、もた、ナイ。 洗面台に押さえつけられて 撫でられながら あたしは自らスカートをたくしあげた。 「やーらしー、蜜」 確かに響くのは粘りけのあるモノをかき混ぜる ノイズの混じった音。 大きな羞恥と 小さな屈辱は 天秤にかけられ、比重は最初はどちらも釣り合って そのうち とてつもない大きなフレを連れてくる。 一切逸らされる事のない眼差しは しっかりとあたしを押さえ込み、呼吸さえも支配され 若先生の意のままに、弄ばれる。 淫縦(インジュウ)を施され、しなだれた中に 若先生が無遠慮になだれ込み 鏡の中のあたしは叫び 若先生は、低く笑った。 人間なのに 息を、どこで継いでいいのか 分からなくなる。 人間なのに 二足で立つ事すらままならず 人と人との交わりが こんなにも果てしなく、苦しいモノだとは 思った事もない。 あたしが沈むその瞬間まで 若先生の淫が吐き出される事は無かった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!