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急な動作の停止に、ついてゆけなかった。 「ぎっ!」 「蜜、お前は携帯持ってる意味、あんの?」 何故だかこんな時にものすごく優しい音を奏でるこの人。 そんなはずの人に繋がれた、いやいや拘束されている手に、ものスゴく力が入っているのはあたしの気のせいなのか。 「は?ケイタイ?」 「そ。それ、壊れてんの?」 今までに見た事ないくらいの微笑みも上乗せされて何のサービスなんだろうかと、背中がゾワゾワする。 「い、意味ありますよ…」 「そう」 あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。 あまりにも爽やかに微笑む若先生を見た事がないのに加え、例え造られたソレでも目が離せなくなって、次がどうなるのか、思わず期待してしまう。 「じゃあ、てめぇちゃんと確認してんだろうな」 唇が触れるくらい、一気に間を詰められ。 今までに聞いた事のない、それはそれは怒りを孕んだ低い音。 一瞬、息を呑んでもまだたりないくらい。 そ、そ、そんな、恐い顔したってダメなんだから。 あんまり携帯見たくないし。 そ、そうだ! 「け、携帯見たく、ナイ…」
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