35/38
2259人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
嫌な夢を見た。 嫌、どころじゃない 悪夢だ。 4年前はほとんど毎日のように見ていた夢。 うなされて、声が掠れる。 地獄のようなイトナミの中で、涙も枯れてしまった頃。 ――つ! 誰かがあたしを呼ぶ。 誰? 今まではこんな事なかった。 悪夢は覚めるまで続いて、汗グッショリで最悪な寝起き。 ……つ、み……! 「みつ! ――――蜜!!」 「いやっ!!」 ガバッっと飛び起きて周りを見る。 「…………っ、」 正面にあたしの肩を掴んだ、若先生。 「蜜」 柔らかくそう呟いた若先生。 後ろの景色は紛れもなく今朝まで見ていた若先生の寝室だった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!