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間もなしに、女将さんが部屋をノックして、そこから一気にお食事タイムに突入。
旬の素材が彩りよく盛り込まれた前菜に始まり、相模湾、地の素材を沢山使った料理に舌鼓を打つ。
「美味しい~」
「うるさい」
「やだー、あん肝~」
「だから何だ」
「鰤、ぶりぶり~!」
「………」
「はー、ビールが旨いっ」
「オッサンかお前…」
とにかく、美味しくて楽しくてお酒が進んで、どうしようもないくらいに素晴らしいお食事だった。
デザートも済んで、ホロ酔い加減で誘われた場所は、展望バーカウンター。
松の木一枚板のカウンターに、渋めのバーテン
最高級の時間が過ごせる。
若先生とあたしが訪ねた9時頃、ラブラブな雰囲気を醸し出す熱気溢れる皆様でけっこうな賑わい。
そんなところでも若先生はあたしが好きなシャンパンを惜し気も無くふるまってくれる。
あたし、贅沢な気分をホントに満喫中。
と、蕩ける……。
話す事は殆ど無くて、会話に乏しいカップル(古い……)だけど、それでも楽しくて。
若先生のたまに来る鋭い突っ込みだけで充分だった。
もう、雰囲気だけでも呑まれてるのに、こんなにヘロヘロしちゃってていいのかなぁ。
自分でも酔いが分かるくらいに酔っ払った時、若先生があたしの手を取った。
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