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浴衣を着直してダイニングで歯を磨く。
まさに寝る準備だ。
和室に戻ると、もう既に間接照明のオレンジが仄かに灯るだけ。
若先生どっちで寝るんだろぅ。
あたしはまたザ・温泉セットを鞄にしまいながら考える。
鞄の隅っこにペットボトルが押しやられていて、それを取り出し中の水をゴクゴク飲んだ。
若先生の気配を感じる。
「若先生、どっちで寝ますか」
先に決めても良かったんだけど。
「どっちでも?」
返事の無い若先生にもう一度尋ねた。
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