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「若先生、なんか楽しそう」 「そ?」 あっさり返されてるけど。 「じゃあ、新しい家でいいんだな?」 そりゃ、もう前のアパートにはなんにも無いわけですから…。 帰っても生活出来ませんよ。 「えぇ、はい。そんな感じでお願いします。」 あたしが仕方なく返事をして。 若先生はこの上なく愉快な様子。 車は順調に高速を下りて、都内を走り出した。 世の中はクリスマスイブで、街中にはサンタクロースが其処彼処(そこかしこ)に居た。 そこで、ハタ、と気付く。 あ、あたし。 プレゼント…。 プレゼント、忘れてた。 ガーン! という効果音がまさに当てはまる展開。 ヤバい、全く頭になかった! だって、クリスマスなんて関係無かったし! って、それ言い訳だし! あぁ、あぁ、ああ~。 どうしよう……。 あんな立派な温泉に連れてってもらって。 美味しいお酒まで鱈腹飲みまくって。 ……豪勢だったなぁ。 昨日、今日の事を少し思い出したりなんかして、夢のような1日だった事を改めて振り返る。 でも、このヒト。 欲しいもんなんかあるのかなぁ。 何でも持ってそうだし、自分で欲しいもんは買っちゃえるよねぇ。 参ったなぁ。 みんなどんなのあげたりするんだろ。
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