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朝、7時過ぎに部屋から出ていく若先生。
あたしはベッドの中から起きられずに見送りもそこそこ、意識が微睡み中で。
そりゃ、そうだ。
ほんの2時間位前迄の出来事で簡単に身体を動かせる訳がない。
嬌声で喉が張り付き
関節が悲鳴をあげて
脳内は痺れっぱなし
乱されて
掻き回されて
そして
連れていかれて――。
また、呼び戻される。
あたし、今日夜勤大丈夫か…。
呑気に枕に顔を埋めていると。
若先生の他所行きの声が。
「おはようございます、折原先生」
「あぁ、おはよ、――――って、てめぇ、吉川っ!
なんで、こんな朝っぱらからうちに居るんだ!」
あぁ、conflictしちゃった…。
「こらー、無視して行くなー!」
お兄ちゃん、かわいそ。
また相手にされなかったのね…。
そこまで考えて
再び眠りに落ちた。
起きた後に
兄のお説教を聞いたのは
言うまでも無い。
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