14

5/36
2162人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「オレに印付けるなんて かなりいい度胸してんな」 妖しく笑って ベッドから出ていく。 そんな後ろ姿にも釘付けになる視線。 肩甲骨の周りの重厚な筋肉が それの動きを余計に際立たせている、その様子に見とれてしまう。 あたしが、付けたのか? あぁ、そうか付けたんだ。 「あたし、あんな事、するんだ」 っていうか、したんだ……。 自分のした事なのにあまり確証が持てずにいた。 と、いうのも。 物凄く興奮してしまって、あまり記憶が無い部分がある。 ……本能剥き出し? あ、イケないイケない。 はぁ、きれいな身体だなぁ、ちくしょう。 あたし、結構筋肉フェチだなぁ。 「あはは」 煩悩を振り払って苦笑いを張り付けたまま、自分の家に帰る準備をした。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!