2162人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「オレに印付けるなんて
かなりいい度胸してんな」
妖しく笑って
ベッドから出ていく。
そんな後ろ姿にも釘付けになる視線。
肩甲骨の周りの重厚な筋肉が
それの動きを余計に際立たせている、その様子に見とれてしまう。
あたしが、付けたのか?
あぁ、そうか付けたんだ。
「あたし、あんな事、するんだ」
っていうか、したんだ……。
自分のした事なのにあまり確証が持てずにいた。
と、いうのも。
物凄く興奮してしまって、あまり記憶が無い部分がある。
……本能剥き出し?
あ、イケないイケない。
はぁ、きれいな身体だなぁ、ちくしょう。
あたし、結構筋肉フェチだなぁ。
「あはは」
煩悩を振り払って苦笑いを張り付けたまま、自分の家に帰る準備をした。
最初のコメントを投稿しよう!