2120人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
何故だか
思い出して、ジワリと目の奥が熱くなった
よく考えたら
3年もの間、縛られたって事じゃない?
今更気付くってどう?
でも、今はセンチになってる訳にはいかず、ちゃんと運転に集中するから。
軽く回るキー
エンジンがかかると
車内にさっきまで聞いていた洋楽がアップされた。
「よし!」
と、自分を奮い立たせて
帰路につく。
きっと寂しいかもしれない
いや、寂しいに決まってる
あなたを想って泣くかもしれない
無気力にもなるかもしれない
だけど、そうは言ってられない日々が
続く事は明白で
前触れも無しに
旅立った若先生のお陰で
傷心に浸る間もなく良かった
と、複雑だけど、そう思うことにして
また、帰ってくる時の為に
運転、慣れとこう、なんて呑気な事を考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!