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もうずっと
天辺にいた気がする
今日の若先生は
ただただ緩く、優しく、揺れるだけなのに
繋がりはとても深くて
ピンポイントで攻め立てる。
掠れていく自分の声が
もう聞こえなくなる
愛しい声も
部屋中に響く淫靡な調べも
遠退いてきた
あたしが
若先生を締め付けたと同時
上から漏れた切ない声に
身体中、ゾクリと撫でられて
あたしは瞼を閉じた。
きっと
この先一生
こんな交わりを
こんな愛し方を
出来る人とは巡り会えないだろう
どうしてか、と言われて
はい、こうです、と答えが出る物モノでは無いけれど。
3ねん、か…………
意識は乱れた呼吸を他所に
深く閉ざされた。
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