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またまた後ろからかかった声に またまた振り向くと、予想通りの人物。 ここら辺はもう、ある意味漫画の世界。 どうしていつも都合よくタイムリーに登場するんだ、この男。 飄々と立っているのは 山下先生 推薦の大森だ。 大森先生は年明けから、当直で月に4回ほどERに入る事になっていた。 そうか、今日は大森先生だったか? チッと心の中で軽く舌打ちをして。 「あぁ、大森。 あんたと折原がデキテたら面白いっていう話で盛り上がってたのよ」 ねー、とこっちに話を持ってこられても困るんですけど! 山下先生を睨みながら 「そんな事実はありません、と申し上げていたところです!」 あたしがザクッと言うと。 「今のところはありませんよ」 表情ひとつ変えずにサラリと重ねられた。その物言いに、ひゃー!と言いながら喜ぶ山下先生を尻目に じゃあ、いつかはあるんかい! と、突っ込むのも心の中だけにして さ、仕事仕事。 「では、宜しくお願いします」 二人に頭を下げてその場を離れた。
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