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「あぁ、そうか」
呟きながらの帰り道。
…………大森のヤロー。
ハッキリ言えば良いのにさ。
アイツ、時々イイヤツなんだよね、そう言えば。
鉢合わせするのを防いでくれた、と、解釈してるんだけど、
それでいいんだよね。
たぶん。
…………あのブロンズ、誰なんだろう。
昨日若先生は特に何も言ってなかったし、久しぶりに会ったからって変わったところなんてなかったように思う。
きっと何か事情があるんだ
と、思う。
若先生の事だもん
きっと、いや、必ず何かあるんだ。
そんな風に分かっていても
心中穏やかでないのは当然で
だけど例えば疑ってたり
もし疑ってた事がバレたりでもしたら
どんなペナルティが待っているんだろう
そう思うだけでも背筋を這う悪寒。
「人生山あり谷ありだな」
再び呟きながら家路を急いだ。
明日も夜勤で
明後日はそのまま日勤に入らなきゃならない
ちょっと疲れる勤務だから
今日はしっかり寝なきゃいけない。
このまま帰って
寝溜めしてやる。
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