オレ様日記10

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まるで そこにハマるのが当たり前のように 頭を寄せて 上掛けの隙間から入った 少しだけ中とは違う空気に 身を縮めるように小さくなった 急速に湧いてくる オレの失態への自責 そして、情愛 額から頭頂、後頭部へと 掌を滑らせ 慈しむように撫でると 気持ち良さそうに応えてくる 喉が鳴れば完璧にネコ…… 曖昧な感情は捨てなければ この先、嫉妬に狂う鬼になりそうだな、オレ 小さくなった蜜を抱き寄せると 未だに香る甘さが 空気の動きに乗った香りが オレの鼻腔を軽く刺激する 「頼むから、あんまり心配させんな」 目を閉じると 確かにコクりと頷いた蜜 再度、彼女を見ると乱れる事のない 呼吸を繰り返している オレの囲いの中だけじゃ お前には狭すぎるか…… オレも、もうちょっと寛大にならねぇとな そうして、 まるで、麻酔科の鈴木先生が患者をすんなり落とすみたいに途端にキレた覚醒 やっぱり蜜といると 有り得ねぇ事ばっか、起こる
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