21

23/25
前へ
/38ページ
次へ
湯船の中で 悦に痙攣するあたしを抱えて続けられる その行いは、間違いなくタブー。 意識が 歪む だけど 溢れて止まらないのは お互い同じで。 特に、あたしを 食め(はめ)込んだ彼の情欲は 淫を一度捨て去っただけでは 収まる筈が無い。 クタリと脱力したあたしを バスローブに包んで、ベッドに下ろす。 「蜜、生きてる?」 顔の両側に手がつかれ あたしを上から射抜く黒い瞳は 光の都合で 紅く さっきよりも 艶やかで。 疼くのは あたしがイヤらしいから……? 声を聞いただけで 視られているだけで どうしようもなく、欲しいと思うのは あたしがオカシイから?
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1902人が本棚に入れています
本棚に追加