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これだけでも我慢できそうもない
自分が可笑しくてたまらない
本当は
ココよりももっと潤ったところに
入りたい
オレの節操の無さ加減は
留まる事を知らないらしい
「折原先生は?」
「あ、おふにいまふ」
口の中の異物のせいで
ちゃんと話せる訳も無いのに
あえて尋ねてみる
ふーん、ますます可愛いじゃねぇか
指を抜いて
代わりに舌を差し込んで
ちょっとだけ、のつもりが
ムラムラが狼煙(のろし)のように上がっていく
燻りが炎をあげる前に
離れた方が、いい
ガクンと膝崩れをする蜜を支えて
危なかった、と自負する
口にしたアブナイは蜜の脱力だけじゃなく
自分の崩壊も、だ
首を傾げて
何も分かっていない蜜の手を取り
大将の前へ向かう
約束は果たされてこそ、約束
出来れば何事もなく
上手く運んで欲しい
そんなオレの願いは敢えなく撃沈する
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