1690人が本棚に入れています
本棚に追加
そして
マジでなんとかしなきゃなんねぇ
マリエ
そんなにオレに執着しなくても
イーだろ?
「ワォ、ステキなお店ね」
今日だけ付き合え、そう言った
マリエに話をつけるのもいい具合だろうとマンションまで押し掛けてきた
バカオンナを黙らせる為に
入ったのは
オレが久しぶりに来たかった『サンロ』
なのに
なんで、居るんだ?
しかも、なんで一緒に居るんだ?
一瞬目が合った空良は
綺麗な微笑みに似つかわしくない
挑戦的な瞳をオレに飛ばす
奥の席に通されて
マリエが背中を向くように
シートへ促した
時々、嫌でも視界に飛び込んでくる
二人の姿に
何故か渦巻く赤黒い模様
そう
嫉妬だ
フ、と零れた笑みが
マリエの話に噛み合ったのか
勘違いをしたマリエが
体をスリ寄せる
オレに触れるな
最初のコメントを投稿しよう!