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蜜の身体の
奥の中心を支配して
熱り(ほとぼり)が冷めてきた頃に
這い出ると
意識も疎ら(まばら)な彼女が小さく声を上げた
「疲れた?」
頷くのも気だるいのか
瞼を閉じた事で肯定するその様子が
とてもとても愛らしく
オレの胸を疼かせる
もう、頼むからあんまり扇情しないでくれ
オレ、鬼畜ヤローみたいじゃね?
いや、ある意味そうかもしれないが
誉め言葉として、取っておこう
そんな
可愛らしい蜜を両手で抱えながら
眠りにつく
あー、早く手の届くところに
置きたい
今まではさっぱり見えなかったビジョンが
ここにきて急速に形も色も
細かな数までもが整い始めて
オレにしては有り得ない
そんな中に幸せを感じるように
なっていた
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