1844人が本棚に入れています
本棚に追加
ちっとも記憶に無い癖に
なんでも分かったような顔をして
こんなに傷を散りばめた身体を
また、これ以上どうしようって言うんだろうか
沢山の傷を撫でて
労るように
ボディジェルを滑らせる
その手つきは
洗体ではない
間違いなく
愛撫
クリームが二人を包み
至るところ全てに、吸い付く掌
ビリビリと痺れるような感覚に
狂う
「なぁ、蜜」
「……ハァ」
小さく息を漏らした彼女に
休む事なく慈しみながら
オレは尋ねた
最初のコメントを投稿しよう!