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少しして
水の流れる音が聞こえて扉が開く
続いてパタンと閉じられた
ワンテンポ後に
空気が動いて
蜜の髪が揺れた
「じゃ、お楽しみは後に取っといて
もっと楽しい事、するか」
「え……」
「アルコールでだいぶくるってるから
ちょっと、タイヘンだけど」
そう、何がタイヘンかって
全部タイヘンそう
手をひいて
もと来た道をさっきとは違う
ゆっくりなペースで戻る
寝室に辿り着いた時
ふ、と思い出した
蜜が今日はアルコールを口にしてはいなかった事を
……本当にそうなのか?
「なぁ、蜜」
「はい」
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