19人が本棚に入れています
本棚に追加
ふわりふわりと虚ろな意識。
耳に入ってくるのは微かな雨の音。
―――頭痛っ・・・。
そういえば昨夜、“山桜”で信明先輩の歓迎会をしたんだっけ。
実花先生の言動にイライラして、モヤモヤした気持ちをずっと抱えていた。
信明先生と話した事、園長にお酒を勧められた事。
途切れ途切れだけどちゃんと覚えている。
だけど肌に触れるこのふんわりとした布団の感触が、疲れた私の心を癒してくれて・・・。
「・・・!?」
―――あれ・・・?いつ帰ってきたんだっけ?
寝惚けて意識が覚醒しない。
だけど確かなのは、私はしっかりと布団に潜り込んで眠っていたという事。
その証拠に、私の上は慣れた肌触りの布団が掛かっている。
最初のコメントを投稿しよう!