第1章 残念モンスターズ

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ダラダラと時間が過ぎ 昼休みになると何時もの様に屋上へ向かう 自分が作った弁当を食べてまた泣きそうになる なんだこの旨さは ありきたりの食材 極当たり前な調味料 それでここまで何故旨い 虚しくて腹が立つ それでも俺は家事当番なのだろう 文句を言っても始まらないのだ 弁当を食べている所 屋上の扉が開かれる 何時もなら誰も来ないのに ーやっぱりまだ寒いわねー 誰だ 風に靡く髪を押さえた女の子 腰まで伸びた長い黒髪 身長は160…くらいか ……眼デカイな だがそんなことより かわいい 女の子は俺を見て笑っていた 誰なのか問い掛けてみても 女の子はただ淡々と話を続けた ー美味しそうなお弁当ねー 良く分からない奴だという事は分かった。 制服のネクタイが赤なのを見るとどうやら一年生の後輩らしい ー屋上は立ち入り禁止なんだぞー 俺が何を喋っても聞いてる感じがしない マイペースなのかいき過ぎた自己中なのか ー少し頂くわー 勝手に人の弁当へ手を伸ばす女の子 怒る気力もとっくに失せた 興味も無いが感想を聞いてみる ーあたしの旦那さんにしても良いわー ー……そりゃどうもー 冗談をさらりと流し 弁当を食い終えた俺は教室へ帰った 世の中変な奴が多いモノだと 若干の溜め息をつきつつ 女の子の顔を思い出していた ーやっぱり…かわいいよなー
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