第1章 残念モンスターズ

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その日は何と無くで終わってしまった。 翌日になっても雪吹姉さんは様子がおかしい そしてそのまま会社へ行ってしまった。 気にはなったが俺も準備と朝飯を済ませて学校へ行った。 教室へ着くと輝がいつものように女生徒を口説いていた。毎日毎日飽きもせず良く続くもんだ。 功績を挙げられず落ち込んだ輝が近づいてくる。 ーなんで俺には彼女が出来ないんだー 薄情だからだろ それ以外特に問題は無いと思う。 だがそんな事を面と向かって言ったらこいつは今以上に手当たり次第になりそうで心配だ。 女なら誰でもいいんじゃないかとさえ思えてくる。 俺は多分彼女が出来ないだろ モンスター達がそれを阻むから まずデートでもすれば紫吹に刺される 手を恋人繋ぎしていれば指が全部手から離れる事になるだろう。 芽吹は俺が仲の良い友達には当たりが強い 男女構わず罵り倒してしまう なんだ俺の青春は…… 涙眼になりそうな所を我慢した。 ーお前が羨ましいよー 俺が輝に伝えたい一番の言葉だった。 輝は俺の胸ぐらを掴み泣き叫ぶ 美人な姉と可愛い妹達に囲まれて幸せじゃないかと訴えてくる。 この場面で輝に伝えたく自分にも言い聞かせた言葉 ー他人の芝は青いなー 輝は何かを察したのか俺に缶コーヒーを手渡し、グッドラックと言って教室を出ていった。
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