第十三章 夏休みは共に…

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シンタロー「ねぇねぇ、兄貴ぃ♪何で海軍だったのに海賊になったんすか?」 ダキシ「ん~…海軍に嫌気が差したんだよ」 黒猫「閃光の処刑人って言われる程海賊達には恐れられてた海軍様だったのに、あっさり辞めちゃった位だからねぇ♪」 ダキシ「だから何で知ってるんだよ!? しゃっぽか!? しゃっぽなのか!?」 黒猫「エヘヘ♪」 黒猫の言葉に声を荒げて掴み掛かるも、黒猫は笑って誤魔化した。その光景に、柚梨を初め一同がダキシに注目していた。 シンタロー「すげぇ♪なぁなぁ、閃光の処刑人ってどう言う意味何だ??」 黒猫「ダキしゃんと対峙した瞬間に相手を罰する…って所から来たみたいだよぉ♪狙われたら最後…ってね♪」 アイフリード「その話…何時聞いてもムカつくわね…。ダッちゃん格好良すぎ…アキ♪」 黒猫「ん?はいニャ♪ピコハン♪」 ダキシ「ふぎゃ…」 ダキシの話に顰めっ面をするアイフリードに声を掛けられると同時に、迷う事無く黒猫はダキシにピコハンを落とした。 ダキシ「だーかーら!! 俺がしたんじゃないだろ!? アイさん酷いぞ、マジで!?」 アイフリード「あら?攻撃したのもうちじゃないわよ?」 シン「あの…此処は柚梨さんの家なんで大声出すとご家族の方が心配しますよ?」 バンデ号ではごく当たり前の光景なのだが場所が変わるとこうも違うのか、柚梨達は呆然と2人のやり取りを見ていた。 ダキシ「コホン…えっと…柚梨ちゃん、準備は出来たかい?」 柚梨「あ、はい。準備出来ました」 アイフリード「それじゃ…行く?」 シンの言葉に我に返ったのか、恥ずかしそうに咳払いをしたダキシは柚梨の支度が出来た事を確認した。それに同意するかの様にアイフリードは戻るのかダキシを見上げた。 ダキシ「ん~…それじゃ、戻るか。余り船を開けとくと心配だしな」 シン「アキ?戻るみたいだから、準備は大丈夫かい?」 黒猫「何時でもOKだよぉ♪」 柚梨「一寸待って!! 向こうに行くって事は…」 ワンタロー「まさか…」 準備はOKと言う黒猫の言葉を聞いた柚梨とわんたろーは何かを思い出したかの、待ったの声を上げた。 黒猫「どったの?」 柚梨「どうしたのも何も、貴女どうやって向こうに連れて行くつもりよ!?」 黒猫「どう…って、今回は柚梨を安全に連れて行くよぉ♪」 そう言うと、黒猫は小さく呪文を唱え始めた。
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